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Story06 「北欧の街-ヘルシンキ」
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ストックホルムからヘルシンキに向かうボートは二つあり、一つはバイキングライン、でもうひとつがセリアラインといいます。今回はバイキングラインでヘルシンキに向かったのですが、その最大の理由は、バイキングラインは安い、ということです。往復で200クローナ、つまり2500円程度です。昔、神戸から大分までダイヤモンドフェリーを使ったことがありますが、片道5000円はしたと思います。一方、セリアラインというのは、若干高めですが、船上にマクドナルドやブティックなどの入ったショッピングモールがあったり、プールがついていたりと、かなり豪華な船という話です。
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しかし、このバイキングラインも、日本で神戸から乗ったダイヤモンドフェリーと比較すると、“豪華客船”です。往復2500円で、シャワー・トイレ付きの個室。友人と二人で旅行したのですが、ベッドもシーツもすべて清潔で、大広間の畳の上に雑魚寝状態のダイヤモンドフェリーとは大違いでした。マイナス5度近い寒さの中、船上から周りを眺めると、アーキパラゴ(小さな島が散在している状態) があちこちに見えます。
この時期はもう6時くらいから暗くなってきますので、しばらく景色を眺めてから、船内に戻りました。9時くらいから、カラオケショーがはじまりました。
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50歳くらいのフィンランド人の(と思ったのですが)おばちゃんが、70年代っぽいポップソングを歌っています。またその後ろではおばちゃんの友達と思われるほかのおばちゃんたちがフォークダンスみたいなのを踊っていました。この70年代のポップソングとフォークソングのコンビネーションが絶妙で・・・・・。11時くらいから別のバーで、カナダ人がギターを演奏していました。この人はなかなかの腕前で、人々からリクエストをきくと、いとも簡単にその曲を演奏し始めます。ニール・ヤング、U2、etc.と午前3時くらいまで歌いつづけていました。
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3時半くらいに部屋に戻って目がさめるとすでにヘルシンキに到着。船から下りていくと、路上電車が見えます。すべてがそうなっているのかどうかは、わかりませんが、見渡す限り、この街にはバスは走っていないようです。
初めての国、初めての街に着くと、いつも手探り状態で、ふらふらとうろつきまわることになります。まず、中心街への行き方がわからない。まわりを見ると、皆別々の方向に向かっているようで、どの路上電車が中心街に向かうのかまったく検討がつきません。それで、近くにいる人に尋ねたのですが、「知らない」との一言。どうやら英語自体、あまりできない人のようでした。
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他にも英語の話せそうな人を(大体、どの国でも学生であれば英語は、少しはできます)さがして、「どの電車が中心街に行くのですか?」と聞いても、誰も「知らない」と答えるのみです。英語ができないのか、本当に市街地に行く方法を知らないのか、後者である可能性は低いと思いますが・・・・・・。しょうがなく、1番行列の長い路上電車を探して乗りこみました。運のいいことに、10分くらいで中心街につきました。電車から降りてからふと気づいたのですが、電車代を払った記憶がない・・・・誰もチェックする人がいないのです。でも、よく考えてみると、バルセロナの空港から市街地の電車に乗ったときも、コペンハーゲンの空港からの電車に乗ったときも、なぜかお金を払った記憶がありません。スイスでは、バス代は寄付金の感覚で支払う、といった話を以前聞いたことがありますが、もしかすると同じような発想なのかもしれません。
それにしてもヘルシンキは寒い。ストックホルムよりもずっと寒く感じました。気温は0度前後なのですが、体感温度はマイナス10度といったところです。街中を無目的に散策するといういつもながらのやり方で、“観光”してきました。道がやたらと広く、ルーマニアの首都、ブカレストを一瞬思い出しました。これは、まったく検証しておらず、単なる印象に過ぎないのですが、西欧では比較的道は狭く、複雑にいり込んでおり、東欧では‐特に東欧の首都では−道がやたらと広く、比較的網の目状に区画されているのではないかと思います。
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もちろん、ヘルシンキはいわゆる“東欧”ではありませんから、道は広くても、いろいろな店が建ち並んでおり、ブカレストのように閑散とした印象はありませんが。
朝の9時に到着して、午後5時にストックホルムにまた戻るという強行スケジュールでしたが、久々の船旅は、なかなかいいものでした。船旅のいいところは、バス、電車、飛行機と違って、あまり移動しているという感覚のないところです。買い物したり、バーに行って飲んだりと・・・・・・また近いうちにヘルシンキに戻る予定です。次回は1週間くらいじっくりと見てきたい思っています。
(2002/11/16)
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