Swedish life style magazine

>> HOME > Trip > Story01 (スウェーデンーヨーロッパ散歩)

Story01 「Stockholmでの驚き−水・木・英語」
スウェーデンで生活をはじめてからのいちばんの驚きは“水”です。日本ではエビアンなどのボトルウォータが流行っていますが、こちらではごく1部の人を除いて、みな蛇口からの水道水を飲んでいます。何人かのスウェーデン人とも話しましたが、「エビアンよりも水道水のほうがうまい!」とみんな断言します。実際飲んでみると確かにうまいような気がする。でも水などよほどまずくない限り私には見分けがつかないので、ストックホルムの水がどれほどのものなのかについては、わかりませんが。
たしかに東京のように数メーター離れていても臭ってくる水とは格段の差はあるようです。ヨーロッパでも南部の方に行くと水がまずいと聞きますが、やはりストックホルムは“水の都”といわれるだけあって、みな“水”を誇りにしているようです。飛行機から眺めるとわかりますが、ストックホルム周辺は小さな島だらけで、水の間に無数の島が浮かんでいるといった印象です。これほど水に囲まれた首都はたしかにあまりないような気がします。今週に入ってちょっと寒くなってきましたが、2週間ほどまえまではみなストックホルムの繁華街近くにある海岸で泳いでいたほどです。

二つ目の驚きは、「木」へのこだわりです。いたるところに木が使われている。市役所の待合室でも、病院でも、木のないところはないほどです。机や椅子はすべて木です。日本や北米でスティールやプラスティックなどの利用が圧倒的なのとは対照的です。友人にそのことをきくと、スウェーデンには木がたくさんあって安いからと言っていましたが、同じ環境にあるカナダではそれほど日常生活でも木材は利用されていなかったような気がします。それにしても、やはり木材は暖かみがあっていいと思います。特にスウェーデンは寒く、暗くなりますから。カナダ東部ほどではありませんが冬はマイナス10度程度まで下がります。また、夏は北部では白夜が見られる代わりに、冬は日照時間が非常に短い。暗く、寒く・・・となると気がめいってしまいそうですが、実際に「気がめいってしまって」自殺してしまう人も結構いるそうです。

三つ目は、特に驚きということでもありませんが、スウェーデン人はほとんどみんな見事に英語を操れることです。しかもあまりアクセントがない。これは考えてみると非常に不思議な現象です。たとえばモントリオールは英・仏のバイリンガルシティと言われていますが、英語を離せないフランス系カナダ人がちょっと郊外に行くと結構いたりする。モントリオールは、英語系カナダ人とアメリカに挟まれており、人口の3割〜4割は英語系なのでもっとうまくてもよさそうなのですが、スウェーデン人にはずっと劣っています。一方、スウェーデン人は、日常生活で英語に接する機会はめったにありません。英語圏とも地理的にかなり遠い。イギリスと近いフランス人がやはり英語が苦手なことと比較すると、やはり不思議な気がします。語源が近い(ゲルマン語)ということは確かにありますが、スウェーデン語を勉強し始めてみると、スウェーデン語よりもむしろフランス語の方が英語に近いのではないかと思うこともあります。
たとえば、Excuse meはフランス語でExcuse moi、スウェーデン語でVursakta(ウシェクタと発音します)。スウェーデン語のテレビ番組があまりなく、ほとんどが英語の番組であることも関係しているのかもしれません。英語番組でも、日本のように吹き替えでなくすべて字幕なので、耳で覚えるのかもしれません。

(2002/10/10)


Copyright (C) style-pd, Inc. All rights Reserved.